「井戸を掘って水が出る場所はかつて川底だった経緯のある場所」というのが世間一般の常識です。ただ、なにぶん目に見えない地下のことなので絶対というのはなく、掘れば絶対に水が出るとも言えず、反対に絶対に水が出ないとも言えないのが井戸掘り。自身の経験では山だった場所を切り取って造ったニュータウンでの井戸掘りでは水が出ない確率が高く、その事をお施主さまにお伝えしたものの、それでも一度やってほしいということでダメ元でチャレンジしました。

厳しい井戸掘り 兵庫県のとあるニュータウンにて
現場は兵庫県の山側にあるとあるニュータウン。高台にある立派なお家で、お庭は全面コンクリートの上に人工芝が貼ってありましたので、人工芝をめくってコンクリートを少し割らせていただきました。

厳しい井戸掘り 兵庫県のとあるニュータウンにて
打ち込むのはもちろん一番信頼のおける矢太郎Pro。上層部から石混じりの硬い地質でしたがグングン刺さってゆきます。

厳しい井戸掘り 兵庫県のとあるニュータウンにて
しかし、打っても打っても水のある層は出てこず。9メートルからほんの少し水の気配となりましたが・・

厳しい井戸掘り 兵庫県のとあるニュータウンにて
10メートルを打ち込んだところで岩盤層に当たったようでまったく打ち込めなくなってしまいました。多少の水はあるものの使えるほどの量ではありませんが、季節が変わって暖かくなってきたら水量も増えてくるかも知れません。季節による期待を込めて現場を引き上げました。

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