今回のお客様は南河内郡太子町で各種野菜を栽培されている農家さま。田畑の前には用水路があるものの年中通して水量が安定しないのと水質が良くないので出来れば使いたくないとの事。近所の畑でも井戸は存在するものの径の細い一般的な井戸なので水の出もいまいち。そこで当社オリジナルの「剛筒」にご期待をいただくことになりました。
場所は奈良県との県境で近くに金剛山地の山々が連なります。素晴らしい景観なのですが井戸を掘るとなると岩盤層までの距離が気がかりで、岩盤の上になる浅い場所に水脈があることを願わずにはいられません。
ある程度スコップで掘ったあとに剛筒を立てて打込み開始。特に最初の垂直は大切で、水平器をあてがい慎重に進めます。
剛筒1本の長さは2メートル。ジョイント部で継ぎ足しアーク溶接で固定します。
これで5本目なので深さ10メートルになります。お施主様も気になるのか見に来られました。
井戸内に入り込んだ泥や砂を排出させて洗浄します。
粗めの井戸としては理想的な砂が出てきました。と、同時に木くずもたくさん噴出します。太古の昔に生えていた樹木の残骸だと思われます。
エアリフトを行うこと90分。水量が増えて水もきれいになりました。
お施主様のご要望により塩ビの給管をセット。鋼管にも蓋ができるように切り欠きを入れて完成となります。
〈三分動画〉