今回のお客様は奈良市内の自治会長様。こちらの自治会には古くから自治防災用の井戸が存在するものの、長年の経過とともに朽ち果て、現在は使えない状態になっている。近年、南海トラフ大地震など大きな災害発生が懸念されるなか、自治会住民の生活を守るために復活させたいとのご要望でした。

自治防災井戸を再生 | 奈良市の自治会さま
戦前戦後間もない頃から存在する防災井戸。かつては生活井戸でもあったかも知れませんが、現在は朽ち果てて使えない状態になっていました。

自治防災井戸を再生 | 奈良市の自治会さま
古いポンプ及びコンクリート製の台座を撤去。

自治防災井戸を再生 | 奈良市の自治会さま
小型のはつり機を使用してコンクリートを撤去。

自治防災井戸を再生 | 奈良市の自治会さま
最も心配していた地下水の存在については現在もこんこんと湧いておりたいへん良好な状態でした。大切な井戸管周りにカッターを入れてスカスカになったコンクリートを撤去。

自治防災井戸を再生 | 奈良市の自治会さま
モルタル刷毛引きで井戸管周辺を仕上げました。

自治防災井戸を再生 | 奈良市の自治会さま
新しいポンプの設置。住民には高齢者様も多いので低めの架台を製作しました。ポンプはもちろん東邦工業製、アニメ映画「となりのトトロ」にも出てくるガチャポンです。かつて手押しポンプのピストンと言えば木製で適時メンテナンスが当たり前でしたが、こちらはメンテ不要のプラ玉仕様でいつ何時でも地下水をグングン汲み上げてくれます。

自治防災井戸を再生 | 奈良市の自治会さま
ポリタンクに水をいれるためのホースをセットして完成となります。普段はこちら周辺皆様の憩いの井戸と存在することになります。本来の目的で活躍する日が来ない事を願って。