今回のお客様は京都府で新しく開業されるいちごの栽培農園様です。地下水を必要とされる理由は栽培されるいちごへの潅水とビニールハウス内の冷却のためです。地下水の温度は一年を通して15℃前後ですので植物にとって良好な環境をつくれるまさに理にかなった使い方と言えます。周辺に点在する井戸の深さをお聞きしたところ概ね10メートル前後との事。打込み井戸としては深い部類に入りますので、当社が製造するラインナップの中でもハードな打込みに耐えうる「打込み矢太郎」をチョイスし、井戸工事を行いました。

打込み井戸工事 | 京都府の新規開業いちご農園
すぐ隣ではビニールハウス栽培施設の工事業者さんが作業を行っておられます。何事も下準備が肝心、井戸管を傾きなく垂直に打ち込むための下穴を開けます。


スタートから7m過ぎまでずっと粘土質が続く地層でした。途中、硬い粘土層にあたりましたので、電動ハンマーに重りを追加して打込みます。

打込み井戸工事 | 京都府の新規開業いちご農園
打込み過ぎに要注意。水の層を超えてしまうのを防ぐため、当社では1メートルごとに地層のチェックを行います。深さ8メートルでようやく砂が出てきましたが、目が細かいのでさらにあと1メートル。9メートル打ち込んだ時点で良好な砂と地下水が出てきました。
打込み井戸工事 | 京都府の新規開業いちご農園
井戸底の砂が多く、普通にポンプで吸い出すことができませんでしたので日を変えて井戸洗いに伺いました。
打込み井戸工事 | 京都府の新規開業いちご農園
大量の砂と小石、濁った水を噴出させました。3時間ほど水を出し続けたところ、かなり水も透明になり砂の噴出も無くなりました。水量も時間と共に増えたようです。