コンテナの構造や断熱材、建築確認や釣り上げ作業の方法など専門業者しかわからないあんな事やこんな事、レアな知識、うんちくを掲載してゆきます。
コンテナの構造や断熱材、建築確認や釣り上げ作業の方法など専門業者しかわからないあんな事やこんな事、レアな知識、うんちくを掲載してゆきます。
コンテナの吊り上げ時に使用するワイヤー等吊具や用品について説明をします。コンテナを車上渡し(お客様にてクレーン等をご用意)にてお引き渡しさせて頂くケースが増えておりまして、簡単に吊具等についてですが、コンテナには『キャスティング』と言うボックスが上部4角に付いております。そこに吊具を掛け、荷降ろしを行う形となります。
これが上部から撮影した画像です。
これが、側面より撮影した画像です。このキャスティングボックス部に、4分以上のシャックルもしくはフックをご用意して掛けて下さい。4分以上無い場合は、キャスティング部に入らない為、荷降ろしが出来ない場合が御座います。
あとは、4分以上のワイヤー4本をご用意頂けましたら吊り上げが出来る状態となります。
40ftの場合は8m以上のワイヤーを4本。20ft以下の場合は4m以上のワイヤーを4本。クレーン会社さんでご用意頂ける場合も御座いますが、クレーン会社さんによってはワイヤーを用意してもらえない場合も御座いますのでご注意下さい。
コンテナの吊り上げは非常に危険性の高い作業となります。玉掛け資格を所有している方で、安全に作業を行なって下さい。当社に据え付けまでご用命頂けます際は、クレーン車やワイヤー等もすべて当社にて準備させて頂きます。
一般的な海上コンテナでも新品、中古にかかわらず建築確認の取得は可能です。ただしこの場合は平置き(一階建て)までとなります。
2段置き(二階建て)以上の場合は写真のような「建築確認取得可能」なタイプのコンテナである必要があります。これらは基本的に中国製のコンテナとなるのですが、当社では今後日本製で同じように制作していく予定で御座います。(価格は少し上がりますが品質は大幅に向上します)ホウワコンテナショップならコンテナ建築にも精通しており、その実績も多数ございます。2段重ね以上の建築や大型店舗、事務所などご要望に沿った商品を展開しています。
この画像は20フィートリーファコンテナを半分にカットした時のものなのですが、四方に断熱材がびっしり入っております。ここまで入っているからこそ、炎天下の暑い季節でも冷凍冷蔵品を保管できるのです。逆に言いますと、これくらいの断熱材が入っていないと炎天下で氷点下はキープできません。
ちなみに断熱材の材質は、発泡ウレタンで壁が約70mm、床と天井で約80mm入っています。
この商品はユーザー様のご要望をすべて実現するカタチで製作しました。
ソーラー換気扇を取付しておりますが、ソーラー換気扇は日が出ている時だけ作動するタイプとなります。日照時に作動し、庫内の暑い熱を排出しますので、庫内温度の上昇を防ぐ効果があります。
次にソーラー式LED照明を搭載しております。これは夜間の被災時において欠かせない装備となります。また、このコンテナ本体を災害対策本部として人が出入りできるスペースとして活躍させることも可能となります。もちろん庫内に断熱を施しておりますので、水や備蓄食料も保管が可能なタイプとなります。仕分けに便利な棚も取付しております。収納しやすく、使い勝手の良い物を選んでおります。
コンテナは2014年現在、95%以上が中国で製造されております。残り約5%は韓国やその他の国となります。これは韓国で製造したコンテナ(レンタルボックス剛蔵)です。
まず、コンテナはベース(床周り)より製造していきます。左の画像はベースフレーム及び床とも鉄製となりますので、床の鉄も先に取付しております。その後、柱を立て、フレーム組みした後に天井及び壁の波板を溶接固定していきます。
ここまで制作し、その後ドアやシャッターを取るける場合は、開口及び補強を行います。
壁を取付後に加工をする方がスピーディーに作業ができ、仕上がりも綺麗になります。
最終的に塗装を施し、ドアやシャッターを取付完成となります。
ドライコンテナの壁、天井は1枚の鉄板にて作られております。柱材や床等は厚みのある材料で製造されておりますが、壁は1.6mmの波板鋼板、天井は約2mmの波板鋼板となりますので天井に人が乗ると、フワフワします。
コンテナの柱は大変強いものなのですが、天井の1点のみに荷重(400㎏以上)がかかると思いっきり凹んでしまいますので天井に物を乗せる際は、柱に荷重がかかるように架台などを設けますと、10トン以上の物でもラクラク乗せる事ができます。
いっぽう床は17トン以上の積載が可能となりますが、天井と同じで1点に荷重がかからないよう注意する必要がございます。海上コンテナの全体的な強度はプレハブ型物置などと比べるべくもない程強固ではあるのですが、荷重のかけ方には少々注意が必要となりますが、でも一般的に通常の倉庫ではそんなに重い物を載せられることも少ないかと思います。もし重量物を収納されたい時は当社までご相談下さいませ。
コンテナは夏場の庫内温度が60℃位まで上昇致しますので事務所や、機械室、蓄電池保管等でご利用頂く際、そんなに庫内温度が上がってしまうと人が入っても殆どサウナ状態。機器類もそのままでは保管ができない状態なのです。
温度上昇を防ぐために内装工事(断熱施工含む)を行わせて頂くケースが多くございます。
当社の内装仕上げ基本グレードは3種類ありましてまずこちらが化粧合板にて施工しました内装例となるのですが仕上がりがとても綺麗です。このタイプは事務所にはもちろん、機械室や蓄電池保管等、どのご使用用途でも違和感なくご使用頂ける非常にオススメなタイプです。化粧合板の裏側には厚み9mm以上の合板を張っておりますので、壁天井もしっかりした作りとなります。多少、荷物や机の角が当たった所で、凹んだり壊れたりする事は御座いません。(相当大きな衝撃には耐えれないと思いますが・・・)
最も安価にできるのがこのベニヤ仕上げ。
真ん中のグレードが、さきほどの化粧合板仕上げとなります。
もっとも高値なのがこのクロス仕上げとなります。
ですが、化粧合板とクロス仕上げはそう大きな金額の開きは御座いません。よく似た金額帯となります。
若干ですが経費を削減する方法として、天井のみの内装(断熱施工)を施させて頂くケースが御座います。やはり夏場の庫内温度上昇防止対策の一番のポイントは天井面となります。コンテナは夏場、屋根部分の鉄板が焼けてどんどん熱気が庫内に広がり高温となっていきます。その天井部の鉄焼けの熱を食い止める為に天井部のみの内装(断熱施工)を行うのです。
もちろんエアコンは必須ですが、内装を行っていない場合とは比べ物にならない程の効果を得ることができます。
当社で取り扱っております中古コンテナは、製造後約12年前後経過している物を再利用しお客様に販売しております。
12年程使用されてますのでサビは必ず回っており、それを除去するのに当社作業員は日々奮闘しております。柱部分や壁部分にサビが付いておりますので、この部分を叩いたり、削ったりして除去していきます。
観音扉周りにもサビは付着しておりますので、落として整備を行います。サビは放っておくと、腐食し最終的に穴が開いてしまいます。
サビをひと通り落とし、さび止めペンキを部分的に塗り、その後元のコンテナの色に近いペンキを錆落とし完了部分にのみ塗装します。
部分的な塗装のみですので、景観が気になる際は有料オプションとして綺麗にペイント1色仕上げを行わせていただいております。
中古コンテナの場合は、壁面等の凹みが必ずございます。
良く『凹みの少ないタイプで!』や『サビがほとんど出てない物を希望』等のご意向をお聞きするのですが、中古コンテナの場合は程度が良いものというのは、ほとんど入庫致しません。
払い下げされるコンテナの中から、出来る限り程度の良い物を、きちっと整備を行ない、皆様にお届け致しております。
凹み等が気になられるかたには、新品コンテナ(中古品と比べますと少し高いですが・・・)をオススメ致します。
2段重ね以上で使用される際の階段の取り付け例を簡単にご説明します。左の写真は螺旋階段タイプ。見た目にはおしゃれな螺旋階段ですが多少コストは高くつきます。螺旋階段は室内に取付ける事もできます。
写真のタイプは、屋上に上がられる事を想定して製作しておりまして、天井面に落下防止柵をすれば、地上高5メートルのミニ展望台の出来上がりとなります。
これはテントシート屋根式階段です。
このタイプは屋根にテントシートを使用しておりまして、耐久性は抜群で、雨の日でもバッチリ雨を防いでくれます。シート自体の色も様々で、コンテナの外装色と合わせたり、アクセントとして反対色にしたりとデザインの自由度があります。
最後に
ポリカ製波板式階段です。
こちらのタイプは比較的安値となりますが、波板自体の寿命が5年前後で訪れますので、定期的な張替えが必要となります。但し、張替えの際でも大きな出費は抑えれますので、結構人気のあるタイプとなります。
今回掲載しているのはほんの一部分でして、ご希望や用途に応じたピッタリの階段をおつくりします。
夏場の熱い空気を外部へ逃がす為、冬場の結露の防止の為にもぜったいあった方が良いものとして通気口があります。結露に関しては、通気口を取り付けても起こってしまう事も御座いますが緩和されるのは間違いありません。本当に結露を防止するのであれば、断熱を行ない、換気扇を取り付ければ、完全に防ぐ事が可能となります。
おおよそ通気口は大きく分けて下記の3種類が御座います。
安価で通気性の良い樹脂製ガラリ取付通気口。
このタイプは通気効率が良いのですが、一点難点が御座います。普通の上から降ってくる雨では、全く問題無いのですが、横殴りの雨は庫内に吹く込んでしまうケースがあり、庫内の保管物が濡れてしまう事が今までの事例で御座います。強風が良く吹き込む場所ではオススメできません。
これは丸型通気口です。
こちらの通気口は金額は樹脂製と変わらないのですが、換気効率が若干落ちます。ただし、横殴りの雨も防いで切れますので、個数を多めに取付されましたら、問題御座いません。
これはフード付通気口です。
こちらのタイプは上記2種類と比べますと少し高値ですが、横殴りの雨等も防いでくれる事と、換気効率も良いので、一番オススメしております。ただし、コストが少し高いので、ご予算とご相談になるかと思います。